ぶどぶどに煮過ぎたうどんの事、みんなで「ぶどん」って呼びませんか?

ぶどぶどに煮すぎたうどんのこと、結構好き…?

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ぶどぶどに煮過ぎたうどんの事、みんなで「ぶどん」って呼びませんか? 【一本目:メロブの闖入者ども】

 冷静になって考えてみると、やはりシチュエーションがエロい。

 なぜ我々は違法アップロードされたエロ同人を、ふたりして放課後の部室で黙読しているのか……?

 さっきからイーダ先輩が勧めてくれた、黒沢ダイヤがポリネシアンセックスをするエロ同人を読んでいる。エロい。なんだポリネシアンセックスって。初めて聞いたわ。いや、エロいんだけど、エロ同人以上にこのシチュエーションがエロい。

 放課後、部室、イーダ先輩、エロ同人(違法アップロード)、ポリネシアンセックス、黙読……。やすっちい長机を挟んで斜め前に座っているイーダ先輩をちらと見やる。イーダ先輩が視線に気づいてこっちを見る。ぱちっと目が合う。イーダ先輩はニヤッと笑ってすぐに視線を手元のノーパソに戻した。無線マウスをスクロールさせて黙読再開らしい。

 俺は黙読に戻る振りをして、視界の端でイーダ先輩をぼんやりと捉え続けていた。

 肩口でパツっと切りそろえられた黒髪のおかっぱ(ボブというやつかもしれないが、俺は髪型に全く詳しくないのでよくわからない)、赤い葉っぱの髪留め、とろんとしたいつも眠そうな両目、制服の赤いリボン、紺色のベスト、細い腕の割には大きめの手のひら。

 はい、エロアイコンの数え役満。エロい先輩とエロ同人を読むというシチュエーションのエロさ。これもうエロ同人だろ。

「どう? よくない?」

「……めっちゃエロいっすね」

「だよね、いいよね!」

 イーダ先輩は食い気味に無線マウスをガーっとスクロールさせる。

 俺の意識は、スマホの中のエロ同人と、今ここにあるエロシチュの間を反復横跳びしていた。気が気ではない。もう違法アップロードの内容はほとんど頭に入ってこなくなっている。性的な興奮が高まっているのではなく、唐突なエロシチュに混乱しているのだ。だから局部は勃たない。性的興奮と混乱は別物である。

 大事なことなので復唱しよう。性的興奮と混乱は別物である。

 ……落ち着け、餅つけ、おみおつけ。ダメだ、しょぼいライムを刻んでしまうくらいには余裕がなくなっている。思考が散発的だ。ぱっぱっぱっと感覚が切り替わっていく。切り替わったそばから意識がエロシチュに引き戻される。吸引力の変わらないポリネシアンセックス。エロの中から現れるエロ。エロのマトリョシカ。マトリョシカ。

 イーダ先輩の後ろに飾られているこけし型のマトリョシカに目が向いた。俺が入部する遥か前から部室に置かれている年期の入った品物らしい。表情がなんとなくアンニュイで、笑っているようにも怒っているようにも見える。目元がイーダ先輩に似ていなくもない。つまり、このマトリョシカはエロいということなのか? マトリョシカの中から現れるイーダ先輩。イーダ先輩。

「てか、エロ同人買いにいかない?」

「え、マジっすか」

「まじまじ」

「え、なんで?」

「なんかさ、違法アップロードのやつだけ見るのなんか申し訳ないじゃん」

「えっら」

「えっろ」

 もはや語感でしか会話をしていない。しかし、イーダ先輩にそんな倫理観が残っていたとは。殊勝だ。

「メロブすか?」

「そーね」

 エロ同人と言えばメロブ、メロブと言えばエロ同人。俺たちの学校からは少し離れたところにメロブが一軒ある。この世のすべてがそこにある。だから俺たちは、手を伸ばした。仰ぎ見れど決して届かない空の果てまで。翼が折れる運命にあることは、俺たちが羽ばたかない理由にはならない。下方を省みない崖上の愚者に、助走はいらない。

それではっ! はりきってメロブにイクッ!

********

ギシッ、ギシッ、ギシッ

はっ、はっ、はっ、はっ、

俺は小刻みに下半身を動かし、その振動に合わせて吐息を漏らす。

イーダ先輩の後頭部を見ながら、速く動かし過ぎないように注意する。

ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ

はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、

イーダ先輩が、一瞬振り返って俺を流し見る。イーダ先輩も俺に合わせて下半身を動かし続けている。身体を動かしているからか、心なしか目がいつもよりとろんとしている。お互いの吐息が重なってひとつのリズムになる。

俺だけ先走らないように、スピードを慎重に調節する。指が汗ばむ。

ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、はっ、はっ、はっ、はっ、

ギシッギシッギシッ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ

赤信号が見えたので、俺とイーダ先輩はブレーキをかけて止まった。

ふたりして、横断歩道の手前で信号が替わるのを待つ。ゆっくり漕いでいたつもりではあったが、夏真っ盛りということもあって、少し漕いだだけでも息があがってしまっていた。なんという暴力的な気温だ。あちい。イーダ先輩もハンカチを取り出して汗をぬぐっている。

「もー、ミトの自転車、マジでうるさい」

ハンドルに上半身を持たせかけながら、イーダ先輩がいつもの文句を言う。俺のオンボロ自転車は、ペダルをこぐたびにギシギシと耳障りな音を立てて軋むのだ。

「ヴィンテージものっすよ」

「早くメルカリで売って新しいの買え」

「もっと価値上がるまで寝かせとくんで」

信号が青に替わった。

俺とイーダ先輩は下半身の動きをおもむろに再開させる。

ギシッ、ギシッ、ギシッ

はっ、はっ、はっ、はっ、

イーダ先輩と俺が並んで漕ぐときは、いつの間にかイーダ先輩が斜め前を先行している。狭い都市部の道では、並んで走ると歩行者の邪魔になってしまう。だからといって、お行儀よく一列になって走る高校生はあまりいない。なんとなくお互いを視界に収めながら、一列になりきらない一・五列ぐらいの折衷案で、俺たちは街路の風を切る。俺のプレミアなオンボロ自転車は、ほぼ常にイーダ先輩の後塵を拝しているのだった。ギシギシ言うばかりでアンアンが無いのが寂しいところだ。

そう言えば、エロ同人の童貞ものでよくある、「気付いたらホテルにいました」的なシチュエーションってマジでありえないよな。そんなスパっとカットできるほど童貞にとって軽いプロセスではないだろ、たぶん。バスローブまで着てから「ほ、ほんとにするの?」みたいなリアクションするのしらじらしすぎる。焦るところはその前段階だろうが。全く現実味がないぞ。

とこきおろしながらも懲りずに童貞ものをクリックして悪質サイトに飛ばされる、というのを繰り返すまでが童貞のたしなみである。知らんけど。

まあ、とりあえず俺は今このメロブにイク瞬間の道程は覚えてますよっと(童貞だけに)(エロ同人特有のうるさい掛詞)。

斜め前のイーダ先輩が、一瞬振り返って俺を流し見る。

ギシッ、ギシッ、ギシッ

はっ、はっ、はっ、はっ、

 ********

着。

なんだか公民館を思わせるようなレンガ張りの建物の二階。そこにお目当てのメロブはある。
目立たないところに自転車を違法駐車して、イーダ先輩と俺はえっほえっほと階段を上った。イーダ先輩の雰囲気とか俺の心持とかは、不思議といつもと同じような感じだった。

「……」

いや、前言撤回。先輩はともかく、やっぱり俺は緊張してるわ。部室にいた時の混乱を微妙に引きずったまま、頭がふわふわしている。心臓が速くなるような感じではないけれど、これはこれで緊張の一種だ。きっと。

イーダ先輩も緊張してるのかな。イーダ先輩は突拍子もないことをする割には、いわゆる「常識」もそれなりに持ち合わせているから、エロシチュに意外と頭がふわふわしているのかもしれない。イーダ先輩の大胆さは肝が据わっているのとはまた違うんだろうな、と思う。

入店。

何回か来たことがあるので、店内のレイアウトは見覚えがあるものだった。

というかそんなことはどうでもよかった。

 はい、浮いてる。もちろん物理的に浮いてるわけちゃうよ。イーダ先輩と俺のふたり組みが浮いてるって意味ね。というのも、店内は案の定、ソロプレイヤーばっかりだったからだ。平日のこの時間帯って、特にそうなのかな? 普段この時間帯に来ないからわかんね。まあ、何がとは言わんが、あんまりふたり組みではこないひとが多いかもしれないね。わかんね。

まばらに存在する三十代から四十代らしきソロプレイヤーたちのそばをふたりで通り抜けるたび、いけないことをしているような気がする。同時に、このシチュを自慢したいような気もする。そして、自慢してしまいたくなる自分に、少し嫌な気持ちを感じている節もある。この妙な後ろめたさと、見栄と内省の化合物は、取り扱い注意な代物だと俺は直観した。だから、すぐさま見ないふりをした。何がとは言わんが、俺たちは多分メロブの闖入者だ。 さて、入ってすぐのところにあるふつーの漫画コーナーはジャブだ。ジャブのコーナーだ。本丸はエロ同人コーナーだが、いきなり直行するのはどうにも気が引ける。ひとりならいざ知らず、今はイーダ先輩も一緒にいるのだ。もうちょっと、こう、前戯とか必要なんじゃないですかね……。童貞は気が遣えるのだ。そりゃあ、早く右ストレートを打ちたいが、意識的に今はもう少し知らないふりをします(大〇建設)。
 と、俺がいらん気を回しているうちに、イーダ先輩はずんずんとエロ同人のコーナーに進んでいくのだった。うわあ、いくねえ~。何か変なところで躊躇ないんだよな、イーダ先輩は。でも繰り返すけど、このひと「常識」めいた感覚は割と持っている。だから、身体は動いてるけど、内心、結構焦ってるみたいなときをよく見かける。それはそれとして、何事にも先達はあらまほしきことなり。何も考えずに俺はのこのこイーダ先輩の後ろについていくのだった。

 うわ、表紙も背表紙もピンクっ。ピンク過ぎる。岡崎京子かよ。
 あや~、買ってないのに内容を思い出せるタイトルがちらほらあるぞ~。不思議だな~~~~。徳を積みすぎて転生前の記憶が残っちゃったか~。転生前にはこのタイトルたち出版されてないんだけれども、それはもう少し知らないふりをします。

エロ同人コーナーに入ってから、俺たちはわかりやすく歩く速度を緩めていた。ゆったり回覧モードである。イーダ先輩がおもむろに平積みされている一冊を手に取って俺に見せる。でかっ(主語は勝手に補ってくれ)。

「こういうの好きそう」

「これはね~ちょっと違うんすよね~」

 イーダ先輩もまだまだミト検定四級である。

「そうなんだ」

「絵はいいですけど、ロングより短めの方がね、こう、いいんすよね」

 話してて思ったけど、俺、小声すぎる。店内のエアコン効きすぎて凍えてんのか? イーダ先輩の声がよく通る分、半ば反射的につり合いをとろうとしている感じがあった。でもイーダ先輩の声はよく通るのでつり合いは徒労。

「確かに、ミトがすきなやつ、みんなショートだわ」

「でしょ。そんで俺、胸はそこまでポイント高くないんで」

「尻?」

「いや脚。あと膝裏」

「膝裏?」

「ほら、なんかこのすとーんとした脚のうらっかわが見えてると、興奮するんですよね」

「え、意味わからん。へんたいじゃん」

 うるせえ。ポリネシアンセックス好きに言われたくないわ。冬服にマフラーを巻いた高校生が丈の短いプリーツスカート履いてる後ろ姿を想像してみ? いいだろ、膝裏。 え? 理解できない? ……おいおい、まだそんなこと言ってんのか? 来いよ、「高み」へ。

「あ、ミトのおすすめ」

イーダ先輩が指さす先には幾花にいろの短編集「丹(あか)」があった。表紙が見えるように置かれていて、幾花さんのきれーな絵がぱっと目に飛び込んでくる。

「あー、お世話になってますねえ」

いやその節はどーもどーも、はははは。手に取って裏表紙を見てみる。うお、がっつり陰毛。もいっかい表紙見る。うむ、乳首。

「絵がね、いいんですよね。この骨ばった感じと言い、線の細さと言い」

「たしかにめっちゃ絵上手い」

「あと、話もしっかり作ってるんですよねー。展開のナチュラルさが妙にエロいっす」

「幾花さん、シンプルに漫画うまい」

「ですです。いやーいいよなーやっぱり」

コミックスをひっくり返しながら絵をためつすがめつする。乳首、陰毛、乳首、脇、腰回り。

「買う?」

「……うーん、やめときます。金ないんで」

はい、ひよった。なーにが「金ないんで」だ。なんか周りからちらちら見られてるような気がして、咄嗟に「今日はやめときますわ(笑)」みたいな感じで気取ってしまった……。メロブの闖入者、緊張中。いやほらあれだし。十八禁だからさ、十八ちゃいになってから買った方がいいよ。ウンウン。

「先輩はどれ買うんすか」

「んー……」

イーダ先輩が目の前にあるお試し読みをすっと取ってページをめくる。

「え、これめっちゃエロい」

「マジすか」

覗き込んでみると、雨のバス停で、濃厚なプレイが進行している場面だった。おおお、絵がうめえ。なんか描写も凝ってる。

「いやー、これいいな」

と言いながら、先輩はお試し本を元の場所に戻して、また別のお試し本に手を伸ばした。ギャルものだ。表紙に「いいからチ○ポ貸せよ…!」と書いてある。おもろ。なんでエロ同人ってこう煽りが巧いのか。

「金髪すきだっけ?」

「めっちゃすきっすね」

「これはどーすか」

「めっちゃよかったですね」

「読んでるんかーい」

違法アップロードを読んだとはひとことも言っていない。このお試し読みを読んだ可能性だってある。何もやましいことはない。ちなみに、転生前に読んだやつなのでセーフである。

エロそうな本をイーダ先輩が取る、俺が小声でくさす、先輩が棚に戻す。周りの目を常に気にしながらも、そのサイクルを繰り返す。店内の冷房は効いているけれど、手のひらが少しだけ湿っている。手先は冷たいのに手汗が出る。じんたいのふしぎ。またの名を軽度の緊張、あるいは……なんだろうね。わからんね、エロいね。

そうこうしているうちにエロ同人コーナーを大体一回りした。イーダ先輩がうーんと低く唸っている。

「いいやつありました?」

「うーん、決め手にかけるかな~」

「まあポリネシアンセックスないですしね」

「別に他のでも興奮するわい」

「例えば?」

「……首絞め」

あ、ソウスカ。ちょっとぼくそっちはわからないんで遠慮しますね。へはは。あからさまに身体を引いたら、イーダ先輩が唇を尖らせて「ばーん」と軽く腹パンしてきた。やだなあ、何も言ってないじゃないですか~。

「今日は買うの止めるわ」

言うが早いかイーダ先輩はエロ同人コーナーの反対方向に足を向ける。収穫なしのようだ。もしかしたら、先輩も俺みたいにひよったのかもしれない。突拍子もない行動をとるひとではあるけれど、変なところで小心者なのだ。案外。終始イーダ先輩の後をのこのこ着いていく俺ももちろん小心者である。

「あ」

「え、なに?」

「あだしまの最新刊出てる」

俺はラノベコーナーに平積みされている「安達としまむら」の最新刊を一冊手に取る。そう言えば、今日が発売日なんだった。うむ、買おう。金がないんじゃなかったのかという小言が聞こえてきそうだが、当然知らないふりをします。

「ちょっと買ってきますね」

「はーい」

ラノベみたいなそれなりのエロさを含んだ作品は、レジに持っていくのにちょっとばかし勇気がいるのだが、今日は感覚が普段とは違うので、相対的になんか全然いけた。ラノベは十八歳未満が買っても何ら問題はないのだ。この安達としまむらのすとーんとしたいい感じの脚だって問題はない。きっと膝のうらっかわが良い感じなのだ。きっとね。

 ********

行きは自転車を漕いできたのだが、帰りはお互いに手で押してゆっくり歩く。時間帯的に暑さのピークは過ぎているので、風邪を切らなくても、まだいける気温にはなっていた。それでも暑いが。自転車を押しながらイーダ先輩が器用にスマホをいじる。俺のスマホに通知が来た。タップして確認する。

「なんすかこれ」

「この前うどん屋で食ったうどんにゴキブリが入ってた」

「うお、やば」

 まじでちっこいゴキブリが入っている。これは災難だ。昆布か何かと間違えてそのまま食べちゃいそうなあたり、たちが悪い。

「これは金払いたくないっすね」

「びっくりしすぎて何も言えんかったわ……」

やっぱり変なところで小心者である。

「ミトはうどん派? ソバ派?」

「うどん派っすね」

「おー! わたしもうどん派。鍋に入れたぶどぶどのやつすき。ぶどん」

「ぶどぶどもいいですけど、俺は讃岐のガチガチの方がすきっすね」

「かーっ、お前わかってないわ」

やれやれと言った風にイーダ先輩が首を振る。なんでだよ、うまいだろガチガチのうどん。すだち入りのガチガチぶっかけうどん、すき。

うどんディベートが白熱しかけたところで、毎度のお別れ交差点に差し掛かった。ここから先、勤勉なイーダ先輩は塾へ、怠惰な俺は自宅へ直行である。

「ほいじゃまた明日」

イーダ先輩がしゅばっと手のひらを顔まで挙げた。俺もそれに合わせて「うす」と気の抜けた返事をする。イーダ先輩が反対方向に自転車を漕ぎ始めたのを見て、俺もオンボロライドにまたがった。ギシギシギシギシ。

部活動。イーダ先輩と俺は同じ部活に所属している。公式には週二回の活動なのだが、ここ最近、俺たちは毎日活動中だ。部活動とは全く関係のない活動しかしていないが。部室にいるので部活動である。美術館にあれば便器でも美術品なのだ。コンセプチュアル部活動。

俺とイーダ先輩は、多分明日も部室に行く。間違えた部室にイクッ!

今日の事を思い出しながら、自転車を漕ぐ。放課後、エロ同人、ポリネシアンセックス、メロブ、幾花にいろ、ギャル、ゴキうどん。ハイライトはイーダ先輩とのメロブ珍道中。行為もエロいけど、エロはシチュだよね。あだしまだってそうなのだ。ソフト百合はシチュ。おっと、そんなことを考えてたら今更ながら勃ってきた。いつもと同じような感情を思い出して、不意に性的興奮が亢進する。通い慣れた道は安心感がある。やっぱり、混乱と性的興奮は別物なのかもしれなかった。

俺の中のエロは、わりかし保守的なんだろうな、と思う。俺はぶどぶどのうどんよりもガチガチでシコシコのうどんの方がすきなのだ(エロ同人特有のうるさい掛詞)。

(終)